逸品棚と弊社のとりくみについて
あらためて弊社設立を振り返れば、そこには東日本大震災がありました。
前職時代に震災直後の東北を訪れる機会があり、それまでそこにあったはずのもの、ひと、歴史や文化まで、本当になにもなくなった光景を目の当たりにし、ただただ呆然とし、これまでの経験をもとに、なにか出来ることはないかという強い思いをもったのがきっかけでした。

被害に遭われたすべての方々、いまなお苦しい状況におられる方々に心よりお見舞い申しあげます。
「残すべきものを残し、なくしてはな らないものを守る」
生産者と一緒に考え
つくりひろめていく
震災地を含む各地をまわり、たくさんの方々とお会いするなかで、
地域でがんばる方々を応援し、「残すべきものを残し、なくしてはならないものを守る」という強い思いから、
伝統や技術を継承しつつ、ものづくりに真剣に取り組みながら、
チャレンジを続ける生産者の方々と、
一緒にものづくりをし、それをひろめていく活動
「キビィズライフプロジェクト」を発足しました。

われわれはなにものか?
わたしたちは、いわゆる※企画屋、販売コンサルタントとは違い、生産者から企画料、コンサル料などをいただくことは一切なく、勝手に惚れて、残したい、広めたい、応援したいと思った「もの」「伝統や技術」「ひと」と いっしょにどうやってつくり
広めていくかを考え実践していくおせっかいなものでした。
※一方で、このころ多くの生産者が
そうした企画屋・コンサル屋の勧めで
助成金をつぎ込んで商品をつくり在庫を抱えていました。
キビィズ寄稿 ※生産者を悩ます6次化の落とし穴 参照

第1号は農家と、かきまぜないぬか漬けキット
ぬか床を書店で販売
第1号商品は、大阪の水ナス農家草竹さんと一緒に作った、
かき混ぜることの要らないぬか床「ヌカマルシェ」で、
これを全国書店で販売し始めたのが始まりです。
販路ゼロからのスタートで、ディスカウントショップや食品売り場で売らない、
安売りをしない、ネット販売をしないという方針で、
書店、雑貨店、インテリアショップ、百貨店、など独自の販路を開拓してまいりました。
その後、滋賀の老舗卸製造茶業の丸安茶業さとの僅か8μの超微細粉末茶「TeaColors」、奈良の老舗葛菓子店と「くず湯」等々・・・、
様々な生産者と関係をひろめていき、気が付けば、
現在では約400アイテムになりました。



販路ゼロからのスタート
